トップページ > 低年齢児の虫歯(むし歯)の治療 > 低年齢児の虫歯(むし歯)治療・予防 -予防-
■シーラント
処置前
奥歯の溝やくぼみは人間にもともとあるものですが、現代人の口の中の細菌の状態や食生活のもとでは、
最も虫歯(むし歯)になりやすい場所の一つと言えます。
特に生えはじめてから間もない歯は歯垢が停滞しやすく、質的にも未完成で危険の大きい時期にあります。
奥歯の溝やくぼみを清掃し、歯を削ることなく、歯科用材料で封鎖する方法がシーラントです。
処置後
このケースはピンク色のシーラントを使用しています。一度シーラント処置をしても、定期的にチェックする必要があります。
初診時 年齢 |
3歳10か月 |
---|---|
治療 回数 |
1回 |
治療 内容 |
シーラント(レジン系)2歯 |
費用 | 保険診療 溝に初期虫歯(むし歯)を認めたので小児医療費助成により負担金なし |
リスク | シーラントが破折して段差ができたりするとそこから虫歯(むし歯)になることがあり、定期診査が必要です。 |
■フッ化物(フッ素)/PMTC/定期診査
・フッ化物(フッ素)
フッ化物は虫歯(むし歯)予防に非常に効果がありますが、残念ながら日本での応用状況は進んでいるとは言えません。 (アメリカ合衆国などでは、上水道に添加されていたり、フッ化物の錠剤が普及しています。)現在、日本では
などが可能です。
低年齢児の歯みがき剤についてはこちらをご覧ください
・PMTC
PMTCはProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略で、歯科医院などで専用の器具を用いて歯垢を取り除く方法です。小児歯科の領域でも高い効果が期待できると考えています。
・定期診査
エンゼル歯科における定期診査は、次のようなシステムとなっています。
虫歯(むし歯)などのリスクの大きさは人によって違います。
・虫歯(むし歯)の多かったお子さんは3ヶ月に1回あるいは4ヶ月に1回。
・虫歯(むし歯)の少なかったあるいはなかったお子さんは6ヶ月に1回。
定期診査の際にはこちらから時期をお知らせするハガキをお送りします。
同じお子さんでも、保護者の方のご努力や生活の改善で虫歯(むし歯)にかかる傾向が弱くなれば、定期診査の間隔を長くしていきます。6歳臼歯の生える時期や、歯ならびの経過を見たい時などには短くします。
定期診査ごとに正確な歯の記録を取ります。
新しい虫歯(むし歯)ができていないか、歯ならび、かみ合わせの状態はどうかなどをチェックします。この記録の積み重ねにより、様々なことがわかります。記録は廃棄せずにずっと保存します。
※症例写真はすべて、患者さん・保護者の承諾を得て掲載しております