トップページ > 子どもの歯について > 乳歯の生える時期と順序
乳歯は永久歯に比べて生える時期や順序がバリエーションに富んでいます。
最も一般的なパターンをみてみましょう。
(日本小児歯科学会2019年の報告によります。)
表にまとめると下のようになります。
男児
歯種 | 標準萌出期間 | |
---|---|---|
上顎 | A | 7か月 - 11か月 |
B | 9か月 - 1歳2か月 | |
C | 1歳2か月 - 1歳8か月 | |
D | 1歳1か月 - 1歳7か月 | |
E | 2歳0か月 - 2歳11か月 | |
下顎 | A | 5か月 - 9か月 |
B | 9か月 - 1歳3か月 | |
C | 1歳2か月 - 1歳9か月 | |
D | 1歳1か月 - 1歳6か月 | |
E | 1歳11か月 - 2歳7か月 |
女児
歯種 | 標準萌出期間 | |
---|---|---|
上顎 | A | 7か月 - 11か月 |
B | 9か月 - 1歳1か月 | |
C | 1歳3か月 - 1歳9か月 | |
D | 1歳1か月 - 1歳7か月 | |
E | 2歳1か月 - 2歳10か月 | |
下顎 | A | 6か月 - 9か月 |
B | 9か月 - 1歳2か月 | |
C | 1歳4か月 - 1歳9か月 | |
D | 1歳1か月 - 1歳7か月 | |
E | 1歳11か月 - 2歳7か月 |
順序や時期には大きな個人差があります。
歯は前から奥に向かって順番に生えていくわけではありません。多くの場合は乳犬歯より奥歯の第一乳臼歯が先に生えます。(もちろん乳犬歯が先のこともあります。)
上記で紹介した生える時期や順序はあくまで平均的な例です。特に乳歯については順序や時期にかなりの個人差があります。順序のバリエーションも数十通りあるということです。
中央が生えていないのに2本目が先に生えたり、左右に差があることも乳歯では珍しくありません。1歳を過ぎても1本も生えない子もよくいます。ほとんどの場合には、その子なりのペースで生えそろっていきます。
歯が多数にわたって無いというケース(その場合の多くは先天性の疾患に伴うものです。)や一部の歯が、存在するのに生えないということも少ない頻度ながらあります。
乳歯の生え方や順序がご心配であれば小児歯科専門医等を受診すると良いでしょう。
※症例写真はすべて、患者さん・保護者の承諾を得て掲載しております