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歯とお口の外傷

■歯の外傷

  • つたい歩きをし始める頃から、歯やお口の外傷の危険が増してきます。歯の外傷にもいろいろな種類がありますが、 いずれにしても受傷したらできるだけ早く処置を受けるのが良い結果につながります。
  • もしも歯をぶつけて怪我をしたら・・・
  • 1) 歯よりも重大な問題(頭を打っている、意識がうすい、口以外からの出血など)がないことを確認します。
  • 2) 受傷部分をよく見ます。
  • 3) 出血があれば清潔なハンカチなどで止血を試みます。
  • ・歯が抜け落ちていたら歯の根の部分にはなるべく触らずに、牛乳か歯の保存液(学校や園で常備していれば)に入れて、できるだけ早く歯科医院へ。
  • ・割れたかけらがあれば拾って持参。
  • ・今にも抜けそうだったら元の位置に戻せれば戻す。
  • ・上の例とは反対に歯ぐきに埋まったような場合はそのままで歯科医院へ。

治療前

歯肉や小帯の外傷 治療前

外傷の一例。歯が抜けかかり、歯肉も切れてしまいました。

治療後

歯肉や小帯の外傷 治療後

左の写真の処置後。歯を戻してワイヤーで固定し歯肉は縫合しました。抗生剤を服用し、経過を観察します。

初診時
年齢
1歳8か月
治療
回数
写真の整復(歯の位置を戻す)固定については1回。
10日後に縫合糸を抜糸。週に1回程度の経過観察後、1か月半ほどで固定除去し、脱臼(抜けかかった)した歯は感染根管治療とCR(コンポジットレジン)修復を実施。総合計8回。
治療
内容
脱臼歯の整復(局所麻酔下)、ワイヤーと専用材料による暫間固定、歯肉縫合。後日に抜糸、固定除去。脱臼歯の感染根管治療後、CR(コンポジットレジン)修復。
費用 保険診療 小児医療費助成により負担金なし
リスク 受傷からの経過時間や歯の状態によっては歯が生着せずやむを得ず抜歯となることがあり得ます。
(その場合であっても永久歯が健康に育つようにフォローしていきます)
お子さんがワイヤーを手で引きはがしてしまうと、口唇を傷つけるリスクがあります。その場合はすぐにご連絡ください。
治療の際に局所麻酔を使用しますが、お子さんの場合は治療後に感覚のない口唇を咬んでしまうことがありますのでご注意ください。

■歯肉や小帯の外傷

歯肉、上唇小帯なども、ぶつけたときに切れやすい場所です。すぐに縫合などの処置を受けた方が良い場合もありますので、楽観せずに早めに受診しましょう。

※症例写真はすべて、患者さん・保護者の承諾を得て掲載しております

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