トップページ > 子どもの歯について > 歯の構造と乳歯と永久歯の関係
歯の構造は基本的に乳歯も永久歯も共通しています。
いちばん外側の硬い部分がエナメル質、その内側のやや柔らかい部分が象牙質です。
歯根(しこん=歯の根の部分で通常は外側からは見えません)の表面にはセメント質があり、
歯根膜というクッションのようなもので歯根は支えられています。
そして、誤解を招きやすいのが歯の内部の「歯髄」です。
歯髄は歯の中にあって神経繊維や血管を含むゼリー状の柔らかい組織です。
なぜか「神経」と呼ばれることが多く、歯学部では全く使われないのですが歯髄を治療する場合に、
一般に「神経を抜く」などと表現されてしまいがちなため、乳歯の歯髄を治療した際に
「永久歯の神経に影響は?」などという疑問が生じてしまうようです。
当院では正しく歯髄と呼び、図のように乳歯と永久歯の歯髄は別々に独立して存在することをご説明しています。
※症例写真はすべて、患者さん・保護者の承諾を得て掲載しております