ネットやメディアの功罪

遅ればせながら明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

先日、グルメ系の口コミサイトでのやらせ業者による順位操作が社会問題になりました。
故意の操作がなくても実態とは違う評価がひとり歩きすることもある、と解説する識者もいました。

歯科医療の世界でも多くのランキングサイトや出版物で「良い歯科医院」が紹介されています。
レストランでは、設備やサービスという見える部分に加えて、料理が美味しいかどうかということが評価を左右しますが、歯科医院ではレストランの「味」に当たる治療技術や実績が客観的に非常にわかりにくいと言えます。

私たちは、他の歯科医院がどのような治療結果を残しているかを患者さんの口の中を通じて垣間見ることができるので、ときにはネットのランキングとは裏腹な状況に遭遇することもあり、グルメ系で起きたのと同じことが起きているのを実感します。

ですから、信憑性の程度はそれぞれではありますが、当院も週刊朝日や関連のムック「いい歯医者」はじめ様々な雑誌やメディアで紹介していただきました。

乳幼児の重度むし歯(虫歯)を積極的に治療している歯科医院は全国的にも少ないことから、一部の方々からは高い評価をいただいています。

反面、「泣く子を抑えて治療する」「毎回ラバーダム(*説明は下に)を使用することで苦痛を与える」といったご批判をいただくこともあります。

優しくてニコニコしていて簡単な処置を短時間で終わらせてくれる歯科医師は、治療を嫌がるお子さんや不安でいっぱいの保護者から見れば良い歯医者に映るかもしれません。

むし歯(虫歯)がなくて予防処置を求める場合や、むし歯(虫歯)が軽度であれば、いろいろな選択肢の中から、お子さんが泣かないで済む軽い処置を選ぶのも良いと思います。

しかし、重度のむし歯(虫歯)のお子さんに対し、フッ化物を塗るだけしかしない、あるいはラバーダム*も使わずに唾液にまみれた状態で短時間で処置を済ませてしまったり「歯みがきをがんばりましょう」という精神論?的な話をするだけ、ということでは、問題の解決にはなりません。

たしかにかわいそうではありますが、お子さんが泣いても確実な治療が必要なこともありますし、それは必ず将来の歯の健康につながります。

以前はネット上での評価に一喜一憂していたこともありましたが、今では自分の歩む道を正しいと信じることができるようになったせいか、あまり気にならなくなりました。

写真の患者さんは1歳代で治療した後に定期診査を続け、ご家族のがんばりもあって最初の治療から10年後の永久歯については比較的健康な状態を獲得することができた例です。

治療前

治療から2年後の乳歯

 

治療から10年後。

前歯は乳歯のむし歯(虫歯)からの感染を受けずにきれいな永久歯に生えかわっています。

 

当院スタッフや私は、こうしたケースを励みとして、微力ながらもがんばろうと思うわけです。

*ラバーダムとは、唾液などの水分から歯を隔離するラテックス製の膜状の用具。唾液や雑菌の侵入を防ぐ以外に、高速回転する歯科の機械や刺激の強い薬剤から舌や頬の粘膜を守ったり、誤って異物を飲み込む事故を防いだりする役目もあり、小児の歯科処置には不可欠。2011年7月10日の記事に写真があります。

「前歯溶けても」のニュースに接して

ご無沙汰してしまいました。

11月17日にTBS系列のメディアから   「前歯溶けても」歯医者に行けない子どもたち  と題したニュースが流れました。

http://news.tbs.co.jp/20111117/newseye/tbs_newseye4880419.html

重度のむし歯(虫歯)になってしまったお子さんたちの状況が紹介され、そこまでに至る背景として、家庭環境の影響、特に保護者に医療費を支払う余裕がないことや、自治体によって小児の医療費助成の対象年齢が異なり、補助の手厚くない地域では受診が抑制されがちなことなどが指摘されていました。

「口腔崩壊」という言葉も使われるようになった昨今、低年齢児の重度むし歯(虫歯)が今でもあり、それに対する対応が不十分であるということを報道していただいたことは、たいへん的を得ていると思います。

ただ、以前にも書きましたが低年齢児の重度むし歯は、必ずしも家庭環境が良くないから発症するわけではありません。

方法に多少の偏りがあったにせよ、母乳育児などに真面目に取り組んでいる保護者の家庭であっても、起こり得るのです。

子育てに対してアバウトでもなく費用も負担可能なのに、お子さんが重度のむし歯(虫歯)になることもあり、そんな保護者の方々にとっては今回のニュースはかなりショックな論調であるかもしれません。(でも気を落とさないで下記を参考に受診先を探してみてください。)

そして、こうした低年齢の重度むし歯(虫歯)には確立された治療法がある(抜歯せざるを得ないほど進行している場合は別として)にもかかわらず、それを実践している歯科医師が時代とともに減ってきているという、歯科医療側の状況も見過ごせません。

「歯医者に行けない」子どもたちも存在しますが、「行ったのに治らない」子どもたちも残念ながら存在します。

低年齢児の重度むし歯(虫歯)に対する治療法があることを知らない歯科医師も少なくないのが現実です。

適切な治療を受けられる小児歯科専門医にたどり着くまでに、受診先を探してあちこち訪ね歩いたというケースは、当院でも枚挙にいとまがありません。

お子さんのむし歯(虫歯)でお困りの方、この問題に関心のある方は、ぜひ最近の当ブログの記事(2010年~2011年)もお読みください。

特に受診先の探し方については、2010年9月25日の記事を参考にしていただけると思います。

また、授乳とむし歯(虫歯)の関連等については、下記リンク先の拙稿もご一読ください。

http://angel-dc.com/wp-content/uploads/2011/07/kiji.pdf

 

下の写真は当院で治療した低年齢児の治療前と治療後です。

低年齢児の重度むし歯(虫歯)の治療手順については2011年7月10日の当ブログや下記URLでご紹介しています。

http://angel-dc.com/baby/teeth01.html#treatment

 

ひとりでも多くのお子さんが、専門的かつ適切な歯科治療を受けることができるよう願いつつ、情報発信をしていきたいと思います。

 


サイトリニューアル!!

このたび、エンゼル歯科のホームページを全面リニューアルし、新たにスマートフォンにももうすぐ対応。

制作をお願いしているのは、アンテナ株式会社さん。http://www.ante.co.jp/

吉井社長、担当の石井さん、小林さんにはたいへんお世話になりました。

この院長にっきのブログも新しくなりましたので、がんばって更新し、小児歯科に関する情報をお届けしたいと思います。

乳幼児のむし歯(虫歯)治療の実際 その2

乳歯のむし歯(虫歯)治療の中で、前歯の重度むし歯(虫歯)の治療法を前回の記事に続いてご紹介します。
一部に専門的な画像を含みますので、閲覧はその点をじゅうぶんにご承知おきください。
ダイレクトな写真を見たくない方はご遠慮ください。

平塚の街は七夕祭りが例年より規模を縮小しておこなわれました。

写真はスタッフが作ってくれた当院の受付にある七夕飾りです。
スペースがないのでほんの小さなものですが、可愛いですね。

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さて、当院の診療用ユニットには、前回書いたようにブクブクうがいのための「スピットン」がありません。

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ある2歳前の患者さんの治療前の状態です。

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上の前歯4本のうち2本は歯の内部にある歯髄までむし歯(虫歯)による細菌感染が及んで膿んでいたので、「感染根管治療」をおこない、それが終了した時点が下の写真です。
治療中の画像は歯科医師(私)から見た状態なので、上下が逆になりますが、上の前歯の治療です。
この日は、歯の内部の治療をしないで済んだ歯と、既に感染根管治療を終えた歯を合わせて歯冠修復(歯の外観、形態の回復)をしました。
1)局所麻酔と2)ラバーダムの装着まで前回書きました。

http://angel-dc.at.webry.info/201107/article_1.html

3)むし歯(虫歯)の部分を切削、除去、整形
(その1)で記した局所麻酔、ラバーダム装着後に虫歯(むし歯)の部分を削って形を整えます。

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4)コンポジットレジンによる歯冠の作製
一種のプラスティックである、光で固まるコンポジットレジンという材料と、専用の接着剤(ボンディング剤)を使用します。

ボンディング剤を塗布し、照射器で光照射します。

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ピドフォームというシェル状の型を用意し、歯に合わせて専用のハサミでトリミングします。

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中にコンポジットレジンを流し込んで歯の形を作り、

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圧着して光照射で固めます。

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型を撤去した後、研磨、調整をして完成です。
下の写真は、上の前歯4本の他、乳犬歯なども治療を終了した後日に撮影したものです。
おしゃぶりの影響があって、かみ合わせは開いてしまっています.。
http://angel-dc.at.webry.info/201011/article_1.html の例もご覧ください。

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治療直後は歯肉からの出血がありますが、数日できれいになりますので、その後はむしろ積極的なブラッシングが望まれます。
かみ合わせの状態によっては稀に脱落してしまうこともありますが、多くの場合は問題なく経過します。
生えかわりまで3~4ヶ月ごとに定期診査をしてチェックしていきます。

前回も書きましたが、健康保険の範囲内の治療です。
上の前歯の歯の形を作るこうした歯冠修復法の名称ですが、健康保険診療においては「CRジャケット冠」あるいは「複合レジン冠」と呼ばれています。

今回ご紹介したようなケースの(前歯4本に限っての)治療回数は、感染根管治療に3~6回ほど、その後の歯冠修復に2回(左右2本ずつ)の通院です。
もう少し軽症で感染根管治療が不要なら4本を治療するのに2本ずつ2回で済みます。

また、このようなケースで窓口負担が2割の場合の費用は、前歯4本に関しての合計の概算で、初再診料や感染根管治療分を含め1万円弱程度となります。
小児医療費助成制度の対象となっていれば窓口負担はありませんが、お住まいの都道府県以外の医療機関を受診した場合は一旦窓口で2割分を支払う必要があります。

たしかに治療はたいへんではあります。
お子さんは大泣き、私たちは汗だくです。
でも、そのまま放置すれば抜歯せざるをえなくなります。
治療が不可能なほどむし歯(虫歯)が進行してしまっていれば、永久歯を守るためにもむしろ早期の抜歯が必要です。
ご紹介したケースはその一歩手前の状態だったと言えます。

治療が可能であるなら、人工物とはいえ外観と機能を回復することは精神面(保護者のそれも)を含めた大きなメリットがあると思っています。

低年齢児の重度むし歯(虫歯)でお悩みの方で、神奈川県平塚市から遠くない範囲にお住まいか、あるいはご実家など拠点がある保護者の方はご相談いただければと思います。
遠方の方は下記のサイトもご参考いただき、相談先を探してみてください。

http://www.jspp.net/
http://www.jspd.or.jp/

乳幼児のむし歯(虫歯)治療の実際 その1

乳歯のむし歯(虫歯)治療、特に低年齢の乳幼児のむし歯(虫歯)治療の手順について、他の歯科医師に向けたセミナー的なことをする機会がときどきあるので、最近プレゼン用資料を作ったりもしてみました。
私たち歯科医師が籍を置いた大学歯学部の教育の中では、たとえば低年齢児の重度のむし歯(虫歯)治療について具体的な実技まではほとんど学ぶことができません。
卒業後にも専門が小児歯科とは遠い分野だったりして研修する機会がなければ、歯科医師によってはこうした治療法の存在さえ知らないということさえあります。
なので、私にも道案内役の声がかかるというわけです。

当院サイト内でも既に一部掲載していますが、一般の方々がご覧になっても差し支えない範囲でこのブログでも治療の手順を簡単にご説明したいと思います。
なお、この方法は私が恩師から学んだもので、私なりの多少のモディファイはあっても、スタンダードな術式です。
実施している歯科医院の数は少ないと思いますが、当院独自のスタイルということでは全くなく、健康保険の範囲内で受けられる治療です。

乳歯の前歯の重度の虫歯(むし歯)の治療法を例として順番にご紹介します。
一部に専門的な画像を含みますので、ここから先の閲覧はその点をじゅうぶんにご承知おきください。
ダイレクトな画像を見たくない方はご遠慮ください。

まず前提として当院の場合は、治療中は保護者の方は待合室でお待ちいただき、お子さんと歯科医師とスタッフとで診療環境を作ります。
保護者の前で治療をおこなう歯科医院も多いと思いますが、当院では分離スタイルです。(これには理由がありますし、専門家にも一般の方々にも賛否があると思いますが、その話は別の機会としましょう。)

それから、当院の診療用ユニット(治療用の椅子)にはスピットンという「うがい」のための設備がありません。
治療の途中で起き上がってコップでブクブクうがいをすることがなく、唾液や切削器具から出る水は、後で述べる「ラバーダム」を使用しながら全てバキュームで吸引します。

以下は治療の手順です。

1)局所麻酔 
使用する局所麻酔薬や器具は成人の場合と同じですが、小児では骨の構造が成人より緻密でないために、表面麻酔薬を塗った粘膜の下に軽く注射針を入れて、風船を膨らませるような方法を取るため、痛みは少なく時間も数秒間で済みます。
3歳以上で、ある程度理解力があるお子さんの場合は、痛みが少ないということが、次回以降の診療でお子さんの協力を引き出すことに大きく影響しますので、ごく浅いむし歯(虫歯)以外は局所麻酔を使用して治療します。

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この写真は以下に掲載するのとは違う症例で、局所麻酔の様子のみのご参考としてください。
 
2)ラバーダム装着
ラバーダムというゴム製のシートを装着し、処置する歯を隔離します。

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この写真もこれからご説明するケースのものではありません。
ラバーダムがしっかり装着できるかどうかが、治療が成功するか否かのキーポイントになります。
ラバーダムを使用することで治療する部分への唾液の侵入を防ぎ、修復材料が確実な接着効果を得られます。
また、高速回転する器具や、刺激の強い治療用薬剤からお子さんの粘膜を守るためにも必要で、口の中から喉に物が落ちることもありません。
ラバーダムを使いこなすことのできる歯科医師は、一度治療した歯のコンポジットレジン修復(歯と同色のプラスティックの材料)がたびたび脱落してしまうという経験をしないで済む世界に住んでいます。

乳幼児のむし歯(虫歯)治療の実際(その2)↓に続きます。

http://angel-dc.at.webry.info/201107/article_2.html

歯の数の過不足について

梅雨晴れの青葉も目にまぶしい季節となりました。
震災、原発への対応は依然続いています。
一歩ずつでも進んで欲しいと思います。
 
さて、今回お届けする情報は「歯の数」についてです。

通常、乳歯は20本、永久歯は智歯(おやしらず)を除くと28本です。
しかし、上記の標準の数でない方も意外に多く、そのために少し注意が必要な場合もあります。

・歯の数の不足
乳歯の前歯には癒合歯(2本がくっついて1本になった形の歯)がよくみられます。
下の写真の例では本来2本あるべきところにハート型の歯が
1本だけ生えていて、これが癒合歯です。

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癒合歯があることで乳歯全体の本数は標準より少なくなりますが、その癒合歯の後に生えてくる永久歯の数は2本である場合と、やはり少なく1本の場合があります。
(永久歯も癒合歯というケースもありますが、ごく稀です。)
いずれにしても乳歯の癒合歯から永久歯への生えかわりはスムースにいかないことが多いので、あらかじめX線診査をして永久歯の数や位置を確認しておきます。
生えかわりの時期が来たら、必要があれば乳歯の癒合歯をタイミング良く歯科医院で抜いてもらいましょう。
また、歯ならびの問題が生じることもありますので、歯列矯正も視野に入れた定期的な診査が望まれます。
癒合歯に関して、詳しくは http://angel-dc.com/12-1-02-02.html をご覧ください。
 
一方、乳歯の数が標準であっても、一部の乳歯の下に永久歯が育っていない(もともと存在しない)ことがあります。つまり、乳歯は全てあったのに後継の永久歯の数が1~2本少ないというケースですが、これも比較的よくあるのです。
永久歯がない部分の乳歯は抜けずに長く残っていることが多いので大切に使い、乳歯が失われてしまったらそのスペースを確保する装置を入れることもあります。
将来は歯列矯正、ブリッジ、インプラント等の方法で補うことになります。

・過剰歯
標準より歯の数が多いことがあり、余分な歯を過剰歯(かじょうし)と呼びます。
過剰歯は上の前歯部分の骨の中に1~2本が潜んでいて生えてこないことが多く、その場合は適切な時期に摘出(小さな手術となります)する必要があります。
過剰歯の存在を知らなかったり、放置したままタイミングを逃すと、永久歯の前歯そのものや将来の歯ならびに影響を及ぼしてしまうことがあります。

下の写真は乳歯が抜けないうちに予想外のところから永久歯が生えてきてしまい、X線で調べたところ中央に上向き(逆性)の過剰歯が2本あって生えかわりや歯ならびに大きな問題が生じていました。
もっと早く過剰歯を見つけて摘出しておけば防ぐことができた事態です。

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私の歯科医院では4歳頃に1回だけ(むし歯がなくても)上の前歯部分のX線を撮らせていただくようにしていますが、その最大の目的が過剰歯の発見です。
 4~5歳までに見つけておけば、最適な時期(多くは7~8歳頃)までに抜歯や摘出をおこなうことができ、良くない影響も防ぐことができます。
また、過剰歯は家族性にあらわれることが多いので、お子さんに過剰歯があった保護者の方は、将来お子さんが結婚してお孫さんができたときに、そのことを思い出していただき、お孫さんが4歳頃になったら歯科医院でX線を撮ってもらってください。
 
上記したような歯の数の過不足、特に永久歯に関することはX線の助けを借りなければわからないので、3歳児健診や保育園、小学校の集団歯科健診では検出できません。
今までにむし歯等の指摘を受けたことがないお子さんも、4~5歳までに歯科医院で精密な診査をお受けになることをおすすめします。

歯科衛生士募集

当院では歯科衛生士を募集しています。
ハローワークにも募集を出してありますが、給与、勤務時間等を総合的に見ていただければ勤務条件も良いと思います。
当院スタッフは確実な診療システムのもと、小児、特に乳幼児の歯科治療や予防処置を通じて社会に貢献できると自負しております。
興味ある方はぜひお問い合わせください。

通常どおり診療しております

被災地の一日も早い復興をお祈り申しあげます。

計画停電は当面実施されないとのことですので、当院は通常どおり診療しております。

診療カレンダーはこちらに↓

http://angel-dc.com/07-2.html

計画停電に伴う診療体制について 最近の状況

東日本大震災で被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。

当院は計画停電の第5グループのDに属します。
計画停電は予定地域であっても実施されない場合も多く、情報が少ない上に状況は日々変化しています。
4月に入り、実施を見送られることが多くなってきました。

診療をお待ちの方が多数いらっしゃることから、現在は計画停電の予定時間中であっても、ほぼ通常どおりの診療体制をとっております。

4月6日の計画停電は中止となりましたので、6日(水)は通常どおり診療致します。

計画停電の可能性がある日時にご予約の場合、ご希望の方は別の日に変更させていただきますので、恐れ入りますがご連絡ください。
変更ない方は停電の可能性をご了承の上、ご来院をお願い申し上げます。

診療中に停電になった場合は診療を打ち切りますが、治療途中で中断したとしてもその後の日常生活には支障ないよう、またスムースに次回に継続できるようにじゅうぶんに配慮した手順を考えております。

ご理解、ご協力のほど、よろしくお願い致します。
今後の診療体制につきましても、変更が生じ次第このページにも掲載させていただきます。

エンゼル歯科 院長 佐々木明彦

乳歯のむし歯(虫歯)治療:低年齢で重度なむし歯(虫歯)の治療例

私の歯科医院は小児歯科専門とはいえ、1~2歳の低年齢で重症のむし歯(虫歯)になってしまった場合には、できればある程度身体が発育し、体力もついてから治療に踏み切りたいと思ってはいます。
通常、それまでの間は進行抑制剤(サホライド)を塗りながら経過をみていきます。

しかし、既に化膿性の炎症を起こしてしまっていたり、歯の原型をとどめないほどに溶けるようにむし歯(虫歯)が進行しているケースでは、放置すれば入院加療の末に抜歯という経過をたどってしまうこともあります。
(低年齢児の重度むし歯(虫歯)の背景については、こちらをご覧ください。http://angel-dc.com/kiji.pdf)

そのような場合には1歳前半でも治療を開始せざるを得ません。
写真のお子さんは初診時には1歳1ヶ月でした。
むし歯(虫歯)が化膿して歯肉が大きく腫れ、その腫れに押されて歯の位置が移動してしまっているほどでした。

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幾多の症例を経験している私にとっても過去にもあまり例がないほど低年齢で重度のむし歯(虫歯)ですが、抜歯せずになんとか治療可能と判断しました。
お子さんもがんばって通院してくださいましたが、保護者の方のお仕事の都合があって良いタイミングで予約が取れなかったこともあり、上の前歯4本の感染根管治療(歯の内部の治療)がなかなか進みませんでした。
炎症も強く、一時期は一進一退となっていたのですがようやく落ち着き、ほとんどのケースで多くても7~8回で完了できるものが、十数回もかかってしまいました。
(乳歯の上前歯の治療手順はこちらをご覧ください。http://angel-dc.com/12-1-01-02.html)

最終的にCRジャケット冠で歯の形を作った時には、お子さんは1歳6ヶ月になっていました。
下は治療後の写真です。

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たしかに重度でしたが、治療開始時の感触から考えるとこれほど苦戦するとは思いませんでした。
感染に対する抵抗力、治療や抗生剤の効果などは人によって差があります。
人工のものですが外観と機能を回復することができ、ご家族も喜んでくださって今は一息ついたところです。
が、むし歯(虫歯)の原因菌の感染状況や生活習慣などいくつかの要素から、このお子さんは今後もむし歯(虫歯)になりやすいと予想されます.。

これから先、新たなむし歯(虫歯)にならないように予防していくのは、ご家族も私たち歯科医師側もかなりの努力が必要なのは確かでしょう。
将来、歯のことで苦労する人生を歩ませないために、これからも定期的に来院していただき、気を引き締めて予防に取り組んでいかなければなりません。