2016年11月19日
母子保健講演会
私は現在、平塚歯科医師会の理事として幼児の歯科健診や母子保健などの分野を担当しており、歯科医師や関連職種の方々を受講対象とした「母子保健講演会」の企画をする立場にあります。
昨年度(今年の2月)には地域の基幹病院の小児科部長に、先天性心疾患のお子さんの歯科治療について等のお話しをしていただきました。
今年度は11月16日に、歯科医師会未入会の地域の歯科医師にも参加を呼びかけて開催しました。
今回は、前述の病院の小児科でも診療しているアレルギーがご専門の小児科医師に「歯科診療で遭遇するアレルギー疾患 一般的な対策からエピペンの使い方まで」という演題でお話しいただき、歯科医師だけでなく医師や歯科衛生士、行政の母子保健関係スタッフと共に聴講しました。
私たち歯科医師は診療の中で各種の薬剤やラテックス、金属などアレルギーの原因となる物質を数多く扱っています。また、食物アレルギーについてもマスメディア等で目にする機会が増えています。講演ではこれらについて学ぶと共に、緊急時の対応や、最近では多くの方がご存知でアナフィラキシーの際に学校等でも使用可能になった「エピペン」の使用法についても詳しく説明していただきました。(当院にもAEDと共に常備してあります。)
出席者も前回同様70名以上と多数で、活発な質疑応答もあり、企画した側としてはうれしい限りでしたが、学んだことや得られた情報を無駄にしないように肝に銘じて日々の診療に生かしていきたいと思います。
この2回の講演会で小児科医の先生方との交流や連携を強めることもできたように感じ、今後も情報交換できる体制を維持していきたいと考えています。
一方、未入会の歯科医師に講演会開催のお知らせを携えてアプローチする中で、何人かとは直接話をしたりメールをやり取りすることができ、今後の連携に向けて期待が持てる状況となりました。
理事の任期もあと半年。理事の立場にいるうちに実現したいと思っていた信頼する小児科医師による講演会の開催は2回も実施でき、今まで交流のなかった歯科医師との連携の端緒作りについても前進があったように思えます。これもバックアップしてくださった歯科医師会の、特に私が関与する委員会のメンバーのおかげです。
歯科医師会の理事を辞めた後も地域の医療・歯科医療の連携に寄与するような活動をしていきたいと思っています。