2016年06月21日
小児歯科症例2
小児歯科専門医としての治療例です。
初診時年齢2歳0か月
通院回数7回
上顎BAAB(上の前歯4本)は感染根管治療(膿んでしまった歯の根の部分の治療)後、ピド・フォームクラウンにて歯冠修復。
上顎CCDと下顎DD(上の乳犬歯と上下の奥歯)はCR修復。
右上Dは生活歯髄切断法(歯髄の上半分を除去して薬剤を置く治療)後CR修復。
このような低年齢の重度むし歯(虫歯)はいくつかの条件が重なった場合に発症します。
治療を受けるお子さんはたいへんですが、生えてまもない歯がむし歯(虫歯)になってしまって心を痛め、責任を感じていらっしゃる保護者の方々、特にお母さまの中には前歯の外観と機能が回復されたことで子育てへの自信を取り戻すことができたという声も耳にします。
こうした治療をおこなっている歯科医院は極めて少なく、治療結果を見たことがない歯科医師もいるせいか、保育園や幼稚園の歯科健診で治療をしていない健康な歯にまちがえられることすらあります。(前回の記録もあるはずですし、人工材料で作られた歯であることは歯科医師が見ればわかるはずですが。)
当院にはこのようなケースのお子さんが常に数名程度通院しています。