1歳6ヶ月児健診とむし歯(虫歯)

 寒い中にもクロッカスが芽吹き始め、春はもうすぐそこまで来ていますね。新たな生命が息づく季節が近づいています。
 さて、新しい命と言えば、赤ちゃんが生まれてから最初に歯科医と出会うのはいつでしょうか?日本の多くの地域では1歳6ヶ月児健診(「1歳6か月児健診」という表記が正式のようです。)の歯科の診査ではないかと思います。

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 この健診は集団方式で、流れ作業的におこなわれることが多いと思いますが、それでも全国平均でおよそ3%のお子さんにむし歯(虫歯)が見つかります。
 歯科について言えば、集団健診ではその精度に限界もありますから、むし歯(虫歯)をはじめとする個々の問題の正確な診断が期待できるわけではありません。

 生後1歳6ヶ月前後でむし歯(虫歯)になってしまうのは、多くの場合、夜の不規則な授乳や哺乳びんの使用が背景にあることがほとんどです。1歳6か月児健診でむし歯(虫歯)が見つかったり、その疑いがある場合や、保護者の方の目から見ても心配な状況があるという方は下記のページもご覧になった上で、小児歯科医を受診することをお勧めします。

https://angel-dc.com/12-1-01.html

https://angel-dc.at.webry.info/200702/article_1.html

 
 むし歯(虫歯)予防という点から見れば、最初の歯科健診が1歳6ヶ月では遅いのは、もうおわかりと思います。もう少し早い満1歳前後に受けておきたいところです。日本やアメリカの小児歯科学会でも最初の誕生日の頃に小児歯科医を訪問することを推奨しています。
 むし歯(虫歯)は少なくなったとは言え、重度のむし歯(虫歯)のお子さんの減少は鈍く、きれいな歯のお子さんとむし歯(虫歯)に悩むお子さんが二極化しているという指摘があります。
 ご家族の方にむし歯(虫歯)が多い場合や、歯やお口の心配ごとがあるときも、1歳6か月児健診を待たずに積極的に小児歯科医を受診すると良いと思います。

 小児科でも歯科でも、1歳6か月児健診の場ではX線診査や血液検査ができるわけではありません。前述しましたが、正確な診断を受ける機会と考えるべきではなく、精査が必要かどうかを判断してもらうのがこの健診の目的なのです。
 
 一方、1歳6か月児健診は、歯やお口のことを含めて、いろいろな子育て相談の場でもあります。専門家からのアドバイスを無料で受けられると思えば、受診して損はないのです。そのあたりは次回に書きましょう。

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