2007年01月06日
小児歯科ってなに? その1
私の歯科医院は小児歯科専門です。もちろん、お子さんたちは年が経てば大人になりますから、成人してからも続けて通ってくださる方もいらっしゃいますが、患者さんの多くは乳幼児から小中学生です。それでは「小児歯科」というのは一般的な歯科医院と何が違うのでしょうか?
小児には成人とは違ういろいろな特質があります。最も大きな相違点は、小児には成長発育がある、ということでしょう。そして、この子ども特有の特徴を考慮した歯科処置をおこなうのが小児歯科専門医です。これではなんだか漠然としていますが、医科にも「小児科」があるように、歯科の中でも大切で必要な分野なのです。
もちろん、私たち小児歯科医は毎日お子さんのお口ばかりを診ていますから、その積み重ねによってお子さんたちの扱いに慣れていますし、一般の歯科医師が生涯に一例しか遭遇しないようなケースを何例も経験していたりもします。
ところで、乳歯が生え始めるのは、標準で生後7~8ヶ月です。むし歯(虫歯)になってしまうとしても、早くても1歳過ぎです。でも、私の歯科医院の患者さんには、もっと小さい月齢のあかちゃんも珍しくありません。歯が生える前のお口の中の悩みである「上皮真珠」や出生前後から歯が生える「先天性歯」などのケースでは、生後1ヶ月未満のあかちゃんを抱いたお母さまが小児科からのご紹介などで来院されます。多くは心配のないものですので処置は必要なく、経過観察をおこないますが、まだ首もすわらないあかちゃんを診させていただくときは、自分の子どもの小さい頃を思い出して、ついついこちらの口元もほころんでしまいます。
小児歯科は歯を診るばかりでなく、生後まもない頃からのお口に関するアドバイザーのような役割を担っているのです。
上皮真珠 説明はhttps://angel-dc.com/12-2-01.htmlをごらんください。