2016年04月26日
小児歯科症例
小児歯科専門医として最近手がけた低年齢児重度う蝕(むし歯;虫歯)の治療前後の写真です。
初診時年齢1歳7か月。
通院回数10回。
上顎BAAB(上の前歯4本)は感染根管治療(膿んでしまった歯の根の部分の治療)後、ピド・フォームクラウン(CRジャケット冠)にて歯冠修復。
上顎DCCDと下顎DD(上の乳犬歯と上下の奥歯)はCR修復。
当院では、お子さんの負担や体力面から、軽度、中等度のう蝕(むし歯;虫歯)の場合は通常2歳半頃から治療を開始します。
しかし、このケースは上顎BAABのう蝕(むし歯;虫歯)が進行し、既に急性ないしは慢性化膿性歯周炎(歯の中が膿んでしまった状態;歯科の通称でいわゆるPer)となっていたために、やむをえず1歳7か月で治療開始となりました。
治療する私たちもたいへんでしたが、幼い患者さんもよくがんばってくださいました。